看板のピンかんばんのぴん
博打の場に現れた隠居が、壺皿の中身をすり替えて周りを驚かせる噺。まねをした男は同じ手口を再現できない。
あらすじ
若者たちが集まって、賽の目を当てる博打に興じている。頼まれて壺皿を取り上げた隠居は、長らく博打から離れていたと言いながら壺を伏せるが、脇には「一」の目を出した賽が転がっている。
隠居はその賽に構わず「いくらでも張れ」と促し、みなが「一」に賭けたのを見届けると、転がっていた賽を懐にしまい込む。そして壺の中の本物の賽は別の目だと告げてから壺を開けると、出た目は「五」であった。
驚く一同に、隠居は懲りたら博打はやめるようにと言い、賭け金をすべて返して立ち去る。それを見ていた別の男が感心し、自分も同じことをやってみようと、よその賭場で真似をする。
男が同じ手口で壺を開けると、中の賽も「一」のままで、思わず「中もピンだ」と口走ってしまう。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

