落語の演目

花見小僧はなみこぞう

人情噺心中花見奉公人深川

大店の娘と奉公人の仲を疑った旦那が、去年の花見に供をした小僧から、その日の様子を少しずつ聞き出します。

あらすじ

大店の一人娘おせつは、縁談をいくつ持ちかけられても承知しない。番頭は旦那に、奉公人の徳三郎とおせつが親しすぎるようだと告げる。当人に問いただしても白を切るだろうし、乳母は二人の取り持ち役なので当てにならない。そこで、去年の向島の花見に供をした小僧の定吉を呼んで話させることにする。

定吉は最初、去年のことなので忘れたと言う。灸をすえると言われては困り、宿下がりを増やすと言われては喜び、旦那の脅しとほうびに応じて少しずつ思い出していく。舟を降りるときにおせつの手を取ろうとして乳母に叱られたこと、そのあと徳三郎が手を取って二人並んで歩いたこと、乳母が二人を夫婦のようだと言ったことを話す。

さらに、茶店で徳三郎が食べ残した茹で玉子の半分をおせつが口にしたこと、料理屋の座敷に上がって四人で食事をしたことを話す。旦那が先を促すと、おせつに頼まれて長命寺へ桜餅を買いに行き、戻ってきたときには二人の姿が座敷から消えていたと明かす。

定吉の話を聞いた旦那は、奥で二人が睦み合っていたに違いないと察し、徳三郎に暇を出すことを決める。

成立と背景

人情噺『おせつ徳三郎』の前半が独立し、軽い滑稽噺として演じられるようになったものです。後半は『刀屋』の題で演じられます。

演じてきた人

四代目三遊亭圓遊がよく演じ、今も若手がよく手がけています。『花見小僧』と『刀屋』を通して『おせつ徳三郎』として演じる柳家さん喬の行き方が本筋とされます。

演じ方の違い

同じ演目でも、演者によって細部が変わります。分かっている違いを並べています。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 落語名作200席 下(角川ソフィア文庫)京須偕充KADOKAWA2014年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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