しの字嫌いしのじぎらい
何かと言葉尻をとらえる奉公人に手を焼いた主人が、「し」の音を禁じて銭を数えさせる噺。
あらすじ
何でも屁理屈をこねて言葉尻をとらえる奉公人に手を焼いた主人が、言葉遣いを直させようと、「し」の音を使ってはいけない、一度でも言ったら給金をやらないが、こちらが先に言ったら好きな物をやろうと持ちかける。
主人は何とか奉公人に「し」の音を言わせようと、四貫四百四十四文という半端な額の銭を数えさせることにする。奉公人は「し」を含む数え方をどうにか避けようと、独特な言い回しを工夫しながら苦しい読み替えで数を唱えていく。
ようやく数え終えた奉公人の妙な言い方に、あきれた主人が思わず言葉をこぼしてしまうと、そのひと言の中にちょうど「し」の音が含まれていたことに、奉公人が目ざとく気づく。給金をやらずに済むと思っていた主人は形勢が逆転して困ってしまう。
主人が「しぶといやつだ」と言うと、奉公人は「そら言った、この銭はおらのもんだ」と返す。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

