大どこの犬おおどこのいぬ
捨てられていた子犬が大坂の商家に引き取られて立派に育ち、江戸から訪ねてきた身内のためにひと肌脱ぐ噺。
あらすじ
ある乾物屋の前に、黒・白・ぶちの三匹の子犬が捨てられていた。それを見つけた店の小僧が拾い上げ、中でも黒い一匹を特にかわいがって育てることにした。
大坂の大きな商家から、亡くなった主人の子が飼っていた犬に姿が似ているという理由で、その黒い犬を譲ってほしいという申し出があり、犬は大坂へ渡ることになった。良い食事を与えられて立派な体格になった犬は、やがてその界隈の犬たちの中心のような存在になる。
ある日、みすぼらしい姿の犬が訪ねてきて、大坂で暮らす犬に会いたいのだと語る。もといた家では、黒い犬が渡ったあとに自分と兄が追い出され、兄は途中で命を落としてしまったのだという。話を聞いた大坂の犬は、その世話を引き受けると請け合う。
「来い、来い」と呼ぶ声がするたびに、大坂の犬は魚や菓子をくわえて戻ってきては、みすぼらしい犬に食べさせていた。ところがある時の呼び出しでは、何もくわえずに戻ってくる。
何を持ってきたのか尋ねられた犬は、「坊っちゃんのおしっこをするところだった」と答える。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

