落語の演目

九州吹き戻しきゅうしゅうふきもどし

滑稽噺旅噺幇間奉公

江戸で財産を使い果たして西国まで流れ着いた男が、帰郷を急ぐあまり思わぬ結果を迎える旅噺。

あらすじ

遊び暮らして親から受け継いだ財産を使い果たし、身を持ち崩して人の座敷に呼ばれる仕事に転じた男が、それでも不義理と借金を重ねた末に江戸を離れ、西国まで下って肥後国の熊本にたどり着く。路銀も尽きて一文無しになったが、目についた宿屋に飛び込んで一晩世話になることができた。

宿の主人が男に声を掛け、互いに江戸にいた頃からの知り合いだと分かる。主人も商売に行き詰まって江戸を離れ、この地で宿屋を営んでいると話す。男は好意に甘えて宿に留まり、三味線を教えたり座敷を手伝ったりして働くようになる。

数年のあいだ懸命に働いてまとまった金を貯めた男だったが、江戸に残してきた身内のことが気にかかり、暇を願い出て江戸へ帰ることにする。宿の主人や世話になった人々から餞別を渡され、男は夜も明けきらぬうちに宿を出て船に乗り込む。

浜辺で江戸へ向かう大きな船に出会い、客を乗せることは禁じられているものの、病気の母親に会いに行くという理由で特別に乗せてもらえることになる。船は追い風を受けて順調に進んだが、途中で大嵐に遭い、三日のあいだ海上を漂ったのちに遠く離れた場所まで押し流されてしまう。

急いで戻ろうとしたにもかかわらず、嵐によって百二十里も押し戻されてしまったところで話が終わる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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