喧嘩長屋けんかながや
長屋の夫婦げんかに家主も隣人も巻き込まれ、収まりがつかなくなる話。
あらすじ
長屋でにわかに夫婦げんかが始まりました。仲裁に入った家主は、「人の女房にへつらう助平家主」とまで言われて自分も腹を立ててしまい、三人が入り乱れる争いになってしまいます。
これを見た同じ長屋に住む吉公が、まあまあどうどうと割って入って仲裁しようとしましたが、こちらもまんまと巻き込まれてしまい、なおいっそう大きな騒ぎになってしまいました。
見かねただれかが「熊さん、行って仲裁してやりなよ」と声をかけます。熊さんは「おれは行かねえ」と断りました。「どうして」と聞かれた熊さんはこう答えました。「今度なぐり合うときに家がせまくなる」
成立と背景
上方に伝わる話として知られています。桂小文枝はこの噺のサゲを、家がせまくなるという言い方ではなく「満員につき場所ございません」という言い方で演じていたと伝えられています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

