囃子長屋はやしながや
囃子好きばかりが住む長屋で、夫婦げんかまで囃子になる話。
あらすじ
本所林町にある、家主が大の囃子好きで、囃子をたしなむ者にしか部屋を貸さないという、囃子長屋と呼ばれる長屋がありました。
そこに住む大工の八五郎は、稽古ばかりに励んで肝心の仕事はさっぱりしません。女房が暮らしに困り、とうとう夫婦げんかになりました。
「このドンツクめ」「テンツクめ」とやり合っていると、そばで子供が「危ないよ、ほら七輪がひっくり返った。チャン七輪、チャンチャン七輪」とはやし立てます。
そこへ家主がやってきて「けんかをするにも囃子でやるとは感心なやつだ、まあ待ちな」と止めに入りますが、二人は「テンツクめ、テンテレツクテンツクめ」「ドンドロツクドンツクめ」と続け、子供も「チャン七輪、チャン七輪、チャンチャン七輪チャン七輪」とはやします。
家主も根負けして、調子に乗りながら仲裁の言葉を口にしました。「まあいいやったらまあいいや、まあいいまあいいまあいいや」
成立と背景
新作落語を手がけた古今亭今輔が、ときおり高座にかけていた噺です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

