落語の演目

風呂敷ふろしき

滑稽噺長屋兄貴分女房間男

やきもち焼きの亭主が予定より早く帰宅して困っている女房のために、兄貴分が一芝居打って隠れた男をこっそり逃がしてやる長屋噺。

あらすじ

長屋の熊という男の女房が、血相を変えて近所の兄貴分の家に駆け込んでくる。今日は遅くなると言って出かけた亭主が、思いのほか早く帰ってきてしまったというのだ。事情を尋ねると、亭主の留守中に遊びに来た知り合いを部屋に上げてお茶を出していたところへ、やきもち焼きの亭主が酒に酔って戻ってきたため、あわてて男を押し入れに隠したのだとわかる。

話を聞いた兄貴分は女房をたしなめつつ、なんとかしてやろうと風呂敷を一枚持って熊の家に向かう。何があったのかと尋ねる熊に対し、兄貴分は自分の知り合いの話としてすり替え、やきもち焼きの亭主が帰ってきたので女房が男を押し入れに隠した一件を、自分がうまく片づけてやったのだと語って聞かせる。

どうやって逃がしたのかと知りたがる熊に、兄貴分はその場で実演してみせることにする。押し入れの前に座る熊の頭に風呂敷をかぶせて目隠しをし、押し入れを開けて中の男に急いで出るよう声をかけて逃がしたあと、風呂敷を外して見せる。

からくりに気づかないまま、熊は「そいつはうまく逃がしやがったな」と感心してしまう。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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