浪花節じいさんなにわぶしじいさん
平成2年(1990年)に玉川福太郎が初演した新作浪曲です。玉川一門に受け継がれています。
一席物(一席で完結する話)。系統は新作。
あらすじ
浪花節好きのじいさんと、バンドブームに憧れる中学生の孫が登場します。平成23年(2011年)に節劇として再演された際は、対立するじいさん同士の孫を恋人にする改作が加えられました。
成立と背景
『浪曲論』の著者・稲田和浩の作です。平成2年(1990年)10月の「玉川福太郎独演会」で初演され、この会は同年度の文化庁芸術祭賞を受賞しました。著者は、自身が書いた新作約100本の中で20年以上演じ続けられているのはこの演目だけだと記しています。
初演は当時の世相を反映した内容で、その後も演者によって手が加えられています。玉川太福は孫をラッパーとして演じるなど、時代に合わせた改変を加えています。
演じてきた人
玉川福太郎が初演。没後は一門に受け継がれ、現在は玉川ぶん福が主に演じています。ぶん福はラジオ『浪曲十八番』で、三味線ではなくキーボード(曲師・北川純子)で演じたことがあります。平成23年の節劇再演では玉川太福が孫役を演じました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
- 文化デジタルライブラリー(この演目の公演記録)
国立劇場・国立演芸場などでの上演記録です。いつ・どこで・誰が演じたかが分かります。
浪曲は演者によって筋や節の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 浪曲論[増補改訂版]/稲田和浩(彩流社・2022年)
上の本に書かれている事実をもとに、文章は書き起こしたものです。本の文章は転載していません。

