豆屋まめや
別題: 豆売り
豆売りに出た与太郎が、行く先々でこわい客に値切り倒される話。
あらすじ
与太郎が豆売りを始めました。最初に呼び込まれた家では、怖い男に脅されて、本来一升二十銭のところを二銭にまで値切られたうえ、山盛りに量らされてしまいます。
与太郎がやっとの思いでその家を出ると、今度は向かいの家で、さらに怖い顔をした男に呼び込まれました。値段を聞かれた与太郎は、先ほどと同じ二銭だと答えます。
男は「一升二百の豆を買って食ったとあっては友達に顔向けできない、もっと高くしろ」と言い出し、値段を五十銭にまで釣り上げさせました。
男はさらに升の量り方にも文句をつけます。「枡の上からそう押しつけるやつがあるか。中がへこむようにとってみねえ……もっと両方の手ですくえ……もっとぐっと減らせ」
与太郎が困り果てて豆をわずかしか残さず差し出すと、男はこう突き放しました。「おれんところじゃ買わねえんだい」
成立と背景
上方が発祥のはなしで、三代目小さんが東京へ持ち込みました。その後、柳枝や桂伸治といった演者が得意にしています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

