胸肋鼠きょうろくねずみ
別題: つよがり、生兵法
剣術にこった若旦那が幇間を相手に手荒な稽古をし、鼠にまで活を入れる話。
あらすじ
日本橋の質両替屋の若旦那が剣術に凝りだしました。出入りの幇間である一八に自慢話を聞かせ、扇で打ちかかってこいと言いつけます。よけるのだろうと思って一八が打ちかかると、若旦那は脳天をまともに受けてしまい、涙を流しました。
それでも懲りず、若旦那は今度はみぞおちをげんこつで突いて相手を気絶させ、活を入れて息を吹き返させる技を試したいと言い出します。一八はとても付き合いきれないと逃げ出そうとしました。
そこへ若旦那がかごの中のネズミを見つけました。ネズミ相手に活を入れる稽古を始めようと、いきなり握りつぶして殺してしまいます。
活を入れれば生き返るはずだといろいろ試しても、ネズミはいっこうに動き出しません。若旦那は得心したように言いました。「あっ、わかった。このネズミは眠たいのだろう」
成立と背景
鼻の圓遊が得意にした演目で、別名を「つよがり」「生兵法」ともいいます。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

