落語の演目

駕籠馬かごうま

滑稽噺上方落語が原話見立て食べ物菓子

唐辛子入りの餅を食べさせられた二人が、駕籠で仕返しをする話。

あらすじ

住吉街道を行く三人連れの旅がありました。そのうちの一人がいたずら心を起こし、途中の餅屋にこっそり頼んで、あんこの代わりに唐辛子を仕込んだ餅をこしらえさせておきます。

何も知らない残りの二人にその餅を食べさせると、二人は辛さに飛び上がって驚きます。いたずらをした男はしり目に、自分だけあんこ入りの餅をゆうゆうと味わっていました。

すっかり悔しがった二人は、ちょうど通りかかった駕籠屋をつかまえます。高野山に「馬駕籠」というものがあるなら、その反対の「駕籠馬」もおもしろかろうと、いたずらをした男を駕籠の屋根にまたがらせました。

手ぬぐいを駕籠の後ろにぶら下げてしっぽに見立て、二人は「はいはい」と馬のまねをして歩き出します。案の定、屋根にまたがっていた男はたちまち転げ落ちてしまいました。

男は「よくもわしを辛い目に遭わせたな」と怒りますが、二人はいっこうに悪びれるようすもなく、顔を見合わせながら声をそろえてこう言い放ちました。「ああ、トウガラシの仕返しゃ」

成立と背景

上方に伝わる噺です。前田勇の著書「上方落語の歴史」に載っているサゲは「トウガラシから思いついた」ですが、桂米朝から聞いたサゲは「仕返しや」だったと伝えられています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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