落語の演目

稲荷車いなりぐるま

滑稽噺上方落語が原話動物が化ける拾い物長屋王子

別題: 狐車、偽稲荷、産湯狐

狐になりすまして車をただ乗りした男が、置き忘れた大金をめぐって車夫と行き違う話。

あらすじ

無尽に当たって一杯やり、遅くまで遊んだ男が、上野から王子へ帰るのに人力車を拾いました。車を引くのは正直者ですが、たいそう臆病な男です。

男はいたずら心を起こし、自分は王子稲荷のお使い姫だと言って狐になりすまし、車をただ乗りしてしまいました。ところが車の中に風呂敷包みを忘れます。開けてみると、無尽で当たった大金が入っていました。

車夫はこれはお稲荷様が授けてくださった金だと思い込み、翌日長屋の連中に大盤振る舞いをします。そこへ金を忘れた男がやってきたので、車夫は「福の神様の御入来」と歓迎しました。

男が「そう言われると穴へでも入りとうございます」と言うと、車夫は「なにをもったいない。お宮を建ててお祀り申します」。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ