猪飼野いかいの
人目を忍ぶ場所で役人に照らされた男が、苦しい言い訳をする話。
あらすじ
大阪の猪飼野の桑畑に毎晩女が出ていて、そばへ寄れば相手になってくれるうえ銭も要らないと聞いた男が、それならと出かけていきました。行ってみると、なるほど手ぬぐいを掛けた女が立っています。
ほどよいところにむしろを敷いて事に及ぶと、この噂は役人の耳にも入っていて、隠れていた役人が八方から明かりを当て「こら、なにをしている」と声をかけました。
男は「怪しい者ではございません、これは私の女房で」と言い張ります。「女房ならなぜこんなところで」と問い詰められて、「いま照らされて、はじめて女房と分かりました」。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

