落語の演目

噺家の夢はなしかのゆめ

滑稽噺銭勘定落語家

別題: 落語家の夢

地方に泊まった噺家が、魚の安さに驚きながら贅沢な暮らしを夢見るが、目が覚めてしまう話。

あらすじ

噺家という商売をまるで知らないような地方の家に、東京から来た噺家が一晩泊めてもらうことになった。出された食事は粗末なもので閉口するが、翌朝、漁師のところへ行って魚を買ってくるよう言いつけられ、値段を吹っかけられないよう安く買うのが条件だと念を押された。

噺家が浜へ行って鯛を求めると、漁師は一匹一銭という驚くほどの安値を示し、それでも高すぎたのではと思い、平目やまぐろ、しまいには鯨まで持って行けと言い出す。噺家が五銭を渡すと、漁師たちは大喜びで騒ぎ立てた。

泊めてもらった礼にと十銭を渡すと、家の者たちは何代も安楽に暮らせるほどの大金だと大騒ぎになる。噺家は自分の懐にある金でも贅沢な暮らしができると考え、立派な家を建てて贅沢三昧の暮らしを送る様子を思い描いた。

すっかりいい気分になった噺家は、こんな贅沢な暮らしができるのなら噺家などやっていられないものだと上機嫌で喜んでいたが、そこでふと目が覚めてしまう。城のような屋敷も贅沢三昧の日々も、すべては一夜の夢の中の出来事だった。

贅沢な暮らしに満足して喜んでいたところで目が覚め、すべてが夢だったと分かる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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