落語の演目

花筏はないかだ

滑稽噺相撲見立て職人

怪我をした関取の身代わりを頼まれた提灯屋が、巡業先で無敗の素人力士と対戦する羽目になる話。

あらすじ

提灯屋を営む男のもとに、相撲部屋の親方が訪ねてくる。巡業を控えているのに看板の関取が病気になってしまい、姿形が似ている提灯屋に身代わりとして巡業について来てほしいと頼み込んだ。提灯屋は相撲を取らなくてよいという条件と手間賃につられ、渋々ながら引き受けることにした。

ところが巡業先に着いてみると、地元は相撲人気で大いに盛り上がっており、千秋楽には地元の網元の息子で無敗を誇る素人力士と対戦せざるを得なくなってしまう。提灯屋は立ち会いと同時に自分から倒れてしまう作戦を立てる。

一方の相手の力士も、父親から本気で相撲を取らないよう約束させられていたが、結びの一番となれば土俵に上がらないわけにもいかなかった。取組が始まり、提灯屋が両手を突き出すと、相手はその勢いに驚いてひっくり返ってしまった。

見物していた客たちは、それが身代わりだとは知らずに「さすがは大関、張るのがうまい」と口々に感心してみせる。提灯屋という商売柄、日ごろから紙を張ることに慣れていたのだから、その褒め言葉は思いのほか的を射たものになっていた。

客が「さすがは大関、張るのがうまいな」と感心するが、提灯屋なのだから張るのが上手なのは当然だった、というところで結ぶ。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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