落語の演目

冬の遊びふゆのあそび

滑稽噺上方落語が原話大家幇間冬の噺

真夏に雪見を仕立てた大尽遊びで、幇間がのぼせて倒れる話。

あらすじ

ある御大家の旦那が、大尽遊びを思い立ちました。ただ遊ぶだけではおもしろくないと、真夏の盛りに雪見をすることにします。

砂糖で雪景色をこしらえ、みなで丹前を何枚も重ねて着込み、座敷を締め切って、汗をかきながら雪見を楽しみました。

そのうち一同は幇間をからかってやろうと思いつき、呼び寄せて厚着をさせたうえで、燗番を言いつけます。

幇間は汗をふきながら役目をこなしていましたが、とうとうのぼせて倒れそうになり、その場から逃げ出してしまいました。

そこへ料理番がやってきて、幇間の頭から水をかけました。旦那が「なぜ水をかけた」とたずねると、料理番はこう答えました。「燗の番から、油をこぼしまして」

成立と背景

上方の噺です。師走に油をこぼすと火事が起こるとされ、こぼした者に水を浴びせてまじないとする風習があったといいます。また、粗相のない人を「油をこぼさず」と言いならわしました。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ