大神宮の女郎買いだいじんぐうのじょろうかい
別題: お祓い、大神宮、神仏混滑
大神宮と阿弥陀が吉原へ繰り出し、勘定の段で言い合う話。
あらすじ
むかし浅草雷門のそばに磯部大神宮というお社があり、朝帰りの男たちが集まってはのろけ話をするのが常でした。それを聞きつけた大神宮様が、自分も女郎買いをしてみたくなります。
阿弥陀様を誘い、二人そろって吉原へ繰り出しました。大神宮様は耳で仕入れた知識にやけに詳しく、なじみの花魁を見立てて登楼します。
初会だったので、宵のうちに勘定をもらいに若い衆がやって来ました。ところが阿弥陀様のきちんとした身なりを見て、こちらが客で大神宮様は付き添いだろうと思い込んでしまいます。
若い衆は阿弥陀様に「どうかおつとめを一つ願いたいもので」と声をかけました。阿弥陀様は湯呑みを火箸でチーンとたたいて唱えます。「なあむうあみい」
若い衆はあわてて詫びました。「これはおからかいで恐れ入ります。お払いを願いとう存じます」。すると大神宮様が答えました。「ああ、お祓いは大神宮様へ行きなさい」
成立と背景
大神宮の役どころを荒神様に変えて演じた速記も残っています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

