落語の演目

遊山舟ゆさんぶね

滑稽噺上方落語が原話真似して失敗夫婦

屋形船の粋なやりとりをまねようとして、夫婦で台無しにする話。

あらすじ

喜イやんと清やんが花火見物に出かけ、梢の上から屋形船で遊ぶ人々を見下ろしていました。錨の模様のそろいを着た一行がやって来たので、うらやましさのあまり声をかけます。「見ればきれいな錨の模様」

すると船の中から返事が返ってきました。「風が吹いても流れぬように」感心した仲間から、おまえのかみさんにはとても言えまいとからかわれます。

喜イやんは急いで家に帰り、かみさんにも同じことを言わせてやろうと思い立ちます。事情を話し、前の祭りで着たそろいの浴衣を押し入れから引っぱり出して着せました。

かみさんをたらいの中に立たせて舟に見立て、自分は天窓から身を乗り出し、橋の上のつもりでのぞき込みました。「いやあ、きたないなあ、見ればきたない錨の模様」

かみさんも負けじと言い返しました。「質に置いても流れんように」

成立と背景

上方に伝わる噺で、先代松鶴の十八番でした。当代の松鶴も演じ、「さってもきたない錨の模様」という型でやっています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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