落語の演目

幽霊長屋ゆうれいながや

人情噺幽霊職人

幽霊が出ると噂の家を借りた職人が、思わぬ因縁にたどりつく話。

あらすじ

神田紺屋町に住む建具職人の八右衛門は、腕はいいのですがなまけ者でした。家主の宇八に嫁をもらうことを勧められ、幽霊が出るとうわさのある空き店へ、二分の金をもらって越してきます。

友人を呼んで酒を飲みますが、夜になるとみな気味悪がって帰ってしまいました。一人になった八右衛門はろうそくをたくさんつけ、大声で騒ぎながら酒を飲んでいると、宇八がやって来てたしなめます。

また一人になったところへ雨風が吹き込み、明かりが消えました。女の幽霊が現れ、縁の下に埋めた百両の金に未練が残って浮かばれないので、金を渡すから香や花を手向けてほしいと頼みます。

翌朝、根太板をはがしてみると、言われたとおり小粒で百両が出てきました。八右衛門は深川の寺に参り、りっぱな石塔を建ててもらうよう頼みます。

これを聞いた宇八は捨て置けないと考え、八右衛門とともに町奉行の筒井伊賀守のもとへ届け出ました。仏を先祖として弔うようにと残りの金を下げ渡され、八右衛門は家を構えてりっぱな建具屋になりました。

成立と背景

明治時代に怪談師の柳亭左竜が演じた一席物の人情噺と伝えられています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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