落語の演目

夕立勘五郎ゆうだちかんごろう

滑稽噺寄席と芸人言い間違い聞き違い

別題: 新版三十石

訛りの強い浪曲師が名調子を崩して語る一席と、それを聞いた客とのやり取りを描いた滑稽噺。

あらすじ

町内の寄席で浪曲が聴けると聞いた男たちが出かけると、訛りの強い語り手が現れる。節が本来の調子から外れているうえ、演目に登場する侠客の名前も崩れた発音で語られるため、何を言っているのか聞き取るのがひと苦労で、客たちは顔を見合わせる。

本題の一席も訛りが強く、節も外れたまま、あっという間に終わってしまう。呆れた客の一人が、語られた侠客はどこの者かと尋ねると、語り手は訛った発音でそれらしい名を答える。客は江戸の侠客の名は違う発音のはずだと言い返し、こんな浪曲は聞いたことがないから二度と来ないと告げる。語り手も負けじと、来なくてよいと言い返す。

客の一人が、あんな夕立があるものか、聞いていてぞっとしたと感想を漏らすと、語り手はそれでいいのだ、聞いてぞっとするのが本来の姿で、名前が夕立なのだから当たり前だと胸を張って言い返し、二人のやり取りはかみ合わないまま終わる。

語り手は「名前が夕立じゃないか」と、ぞっとする感想と自分の名を結びつけて言い返す。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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