四ツ目屋よつめや
長命丸を長生きの薬と思い込んだ男の、その晩の顛末を描くバレ噺。
あらすじ
江戸の両国にあった四ツ目屋という店は、閨房の道具や薬を商っていました。看板の「長命丸」を見た男が、長生きの薬かと尋ねます。
店の者は思わせぶりに「長く行く薬」だと請け合い、寝る前に唾でぬらして「せがれの顔」にぬりつけるのだと教えました。
男はこれを聞いて、家に帰るとほんとうの息子である与太郎の頭にその薬をぬりつけ、これで長生きできると喜んで床につきました。
夜がふけると、与太郎の頭は布団の中で、コクリコクリと持ち上がりはじめました。
成立と背景
四ツ目屋は両国米沢町にあった実在の店で、店先に四つ目の紋を描いた行灯を置き、店内を薄暗くしていたと伝わります。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

