落語の演目

吉田御殿よしだごてん

艶笑噺武士見立て

千姫に引き込まれた侍が、姿の見え方を問われて答えるバレ噺。

あらすじ

若くして後家になった千姫は、男が恋しくなる年頃でもあり、屋敷に置いては家中が乱れると、家老の計らいで人里離れた吉田御殿に隠居させられました。

千姫は御殿のやぐらから外を見張っていて、通りかかる旅人を見つけては引き込みますが、いったん引き込まれた男が出てくるところを見た者はいないといいます。

通りがかった若い侍・中村新之助は、立小便をしているところを千姫に見つかり、引き込まれてしまいました。りっぱな道具の持ち主だったので、千姫は大喜びします。

ところが十日もたつと新之助はやせ細り、とうとう腹上で死んでしまいました。連れ込まれた男は皆同じ末路をたどり、亡骸は穴に埋められますが、新之助の道具だけはあまりに立派だったので、千姫は切り取って手元に残しておきました。

新之助が恋しくなった千姫が位牌の前で泣いていると、香の煙の中から新之助の上半身が現れます。「新之助、来てくれたか。しかしなぜ胸から上だけを見せて、全身を見せてくれぬのじゃ」

新之助はこう答えました。「腰から下は、あなたが抱いております」

成立と背景

バレばなしの一つで、古今亭志ん好が演じました。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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