落語の演目

吉野御殿よしのごてん

滑稽噺見立て花魁

恋わずらいの息子を、似た顔の花魁のところへ連れて行く話。

あらすじ

地方の地主の息子が、東京見物をかねて踊りの師匠の家に滞在していました。師匠のおさらいで墨染を演じた娘を見て、恋わずらいにかかってしまいます。

娘は別の地主の一人娘で、すぐには話をまとめられない相手でした。困った忠吉という男が、吉原へ連れて行き、よく似た顔立ちの女を探させようと思いつきます。

吉原で娘に似たおいらんが見つかりました。吉原を知らない息子には、ここは吉野御殿という屋敷で、働く女たちはお女中だと教えて二階に上げます。

ところが息子はおいらんにふられてしまい、大声で忠吉に訴えました。「忠吉さん、あまっ子がつっ走ってしまった」

忠吉が「そんなことをおっしゃっては困ります。ここは吉野の御殿ですぜ」とたしなめると、息子はこう返しました。「それで静かにしろというのか」

成立と背景

「静かにしろ」で終わるサゲは、吉野へ逃げ延びた静御前が吉野の人々に捕らえられたという故事にちなみ、「静か」と「静御前」の名を重ねたものです。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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