氏神様うじがみさま
境内で密会していた男女が、神にかけた言い訳で切り抜ける話。
あらすじ
村の鎮守の境内は、夏になると逢い引きの場に使われます。近ごろ夜になると人目を忍んで事に及ぶ男女が増えたというので、神主が見回りを始めました。
案の定、木の陰に男女がいるのを見つけます。神主は、ここをどこだと思っている、氏神様の境内だぞ、神聖な場所で何をしているのかと叱りつけました。
二人は驚き、苦しまぎれに、神社のために奉仕をしておりますと答えます。奉仕とは何かと問われて、「はい、氏子を増やしております」。
うまい言い逃れに神主は詰まりましたが、こう返しました。「なるほどそうか、感心感心。しかしここは神社の境内だ。あんまり神を粗末にするなよ」。
成立と背景
初代桜川ぴん助が演じたと伝えられます。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

