植木のお化けうえきのおばけ
熱湯をかけられた植木が化けて出て、草木の名で言葉遊びを重ねていく話。
あらすじ
隠居の家では、下男が熱湯をかけたのを草木が恨み、化けて出るという噂が立ちました。それを聞いた長屋の連中が押しかけます。酒を飲みながら待っていると、次から次へと草木のお化けが現れます。
酒乱の姿で榊に蘭、何も言わずに消えるくちなし、鞍馬八流の天狗試合の姿で花に茨、といった具合に、草木の名と言葉を掛けたものが続きました。
勧進帳の富樫と弁慶の出で立ちで石菖蒲に弁慶草が出るなど、見立てを重ねていきます。
最後に題目を唱えながらにぎやかに出てきたものがありました。題目の草でしょうと言うと、「なあに、蓮華に橘さ」。
成立と背景
お化けが出るところを鳴り物入りで演じる音曲噺です。日蓮宗の紋所である井筒に橘をサゲに使っています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

