脛かじりすねかじり
別題: 腕食い、いろ屋の花嫁
養子先の娘が墓を暴いて仏を食べるのを、若旦那が目撃する話。
あらすじ
親から勘当された若旦那が、行くあてもないまま、中目黒にある鬼子母神の堂守の家に、いきさつあって婿養子として入ることになりました。
丑三つ時になると、娘がひとり外へ出かけていきます。不審に思った若旦那があとをつけてみると、娘は新しい仏の墓石を倒し、中の死人を食べていました。
見られたことに気づいた娘は「わたしは、母が鬼子母神様に願をかけて授かった子で、幼いころから人の肉が好きで、仏の体を食べるのが道楽です。あなたにかみつくようなことはしませんから、この道楽だけは大目に見てください」と打ち明けます。
ようやく気を取り直した若旦那は「私も人を食っていると言われていますが、どこが一番おいしいのでしょう」と尋ねました。娘は「まず腕でしょう」と答えます。
若旦那はこう言いました。「私は親父のすねをかじりました」
成立と背景
上方では、まず腕がおいしいという娘の答えにちなみ、この噺全体を「腕食い」という題で演じています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

