水中の玉すいちゅうのたま
別題: 水中の黄金
ガラス玉で川底へ沈められた幇間が、宝を拾えずに困る話。
あらすじ
若旦那が、出入りの幇間である一八に、大きなガラス玉に入って水にもぐり、川底に沈んだ難破船の金銀財宝を引き上げてくるよう命じました。
一八は驚きましたが、日ごろ世話になっている若旦那の言いつけとあれば仕方がないとあきらめ、夜中にガラス玉の中に入れられて、そのまま川底へ沈められていきました。
若旦那が「どうだ一八、金銀はあるか」と尋ねると、一八は「あります、あります、うんとあります」と答えました。「早く拾いな」と急かされます。
一八はこう答えました。「へいっ……、あっ、いけない、手が出ません」
成立と背景
原話は、延享四年に出た『軽口花咲顔』に収められている「水いらず」です。別名を「水中の黄金」ともいいます。
「亀の甲で帰った」という筋書きの「浦島屋」という別の噺も、同じく「水中の玉」と呼ばれることがあります。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

