落語の演目

心眼しんがん

滑稽噺三遊亭圓朝の作女房按摩

目の開いたあんまが世間を見て回り、目覚めて女房の情に立ち返る話。

あらすじ

あんまの梅喜は、実の弟の金公に「どめくら」とののしられたことがくやしく、女房のお竹に勧められて茅場町の薬師様に眼が開くようにと願をかけました。

満願の日、上総屋の旦那に声をかけられて気づくと、梅喜の目は開いていました。上総屋に連れられて浅草の仲見世へ向かう道すがら、梅喜は自分が好男子であること、お竹は器量こそよくないが気立てのよい貞女であることを聞かされます。

仲見世で芸者の小春にばったり出会った梅喜は、小春に連れられて待合へ行ってしまいます。上総屋の知らせを受けて駆けつけたお竹は、梅喜が小春と夫婦約束を交わしているのを見て、胸ぐらをつかんで締め上げました。

お竹に胸ぐらを締め上げられ、「苦しい苦しい」ともがいたところで、梅喜ははっと目を覚まします。

「こわい夢でも見たのかい」と優しく声をかけるお竹に、梅喜は言いました。「もう按摩はやめた。めくらてえものは妙なもんだ。眠っているうちだけ、よーく見える」

成立と背景

三遊亭円朝が作ったといわれる噺で、のちに桂文楽が得意の演目として高座にかけていました。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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