品川の豆しながわのまめ
別題: 馬の豆
一物に書かれた文字で浮気を見張られた男が、書き直して見破られる話。
あらすじ
遊び好きの男が品川へ用足しに行くといいます。女房は浮気封じにと、亭主の一物の先に「馬」という字を書きつけ、薄れていたら承知しないと釘を刺しました。
亭主は「あいよ」と応じて出かけましたが、遊び好きが災いして、結局は誘われるまま女郎屋に上がり込んでしまいます。
帰り道、亭主は自分で「馬」の字を書き直しましたが、女房と反対側から書いたために、もとの字より少し大きくなってしまいました。
家に戻って見せると、女房は「馬の字が少し大きいじゃないか」といいます。亭主は「そうだろう。品川で豆食わしてきたから」と答えました。
成立と背景
バレの小咄で、左馬と書いたものが右馬に変わってしまい、「行きは左だから帰りは右になった」というふうに演じることもあります。同類の話は世界各地にあり、日本の説話集『沙石集』にも似た筋の話が見られます。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

