七福屋しちふくや
駆け落ちした大黒と弁天を、残る五神が探しに走る話。
あらすじ
七福神は元旦になると忙しくなるため、大晦日のうちに役割を決めておこうと寄り合いを開きますが、大黒と弁天の二柱だけが姿を見せません。
調べてみると、二人はかけ落ちをしたということがわかりました。残る五柱の神々は手分けをして二人を探しに走り出します。
どこからか清元の三味線が聞こえてきて、ちょうど道行の場面にふさわしい雰囲気の中、大黒と弁天が寄り添って歩いているところに行き当たりました。
二人は心中しようとしており、弁天が覚悟を決めて目を閉じ手を合わせていると、大黒が死ぬのはやめようと言い出します。
大黒は「ここまで来たのだから、二人で商売をしよう。屋号は七福屋とつけよう」と提案しました。
弁天が「でも、あなたが大黒さまで私が弁天ですから、二福しきゃないわ」というと、大黒は「商売はごふく屋をするからさ」と答えました。
成立と背景
大正四年刊の「三友派桂派落語名人揃」という本に収められている噺で、サゲは別の演目「かつぎや」と同じものが使われています。ことばよりも節回しを聞かせる音曲ばなしの一つです。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

