世辞屋せじゃ
蓄音機に世辞を吹き込んで売る商売に、上方者が客として来る話。
あらすじ
新しく発明された蓄音機を使い、世辞屋という新しい商売を始めた男がいました。いろいろなお世辞をあらかじめ吹き込んでおき、頼まれるとその声で相手にお世辞を言って聞かせるという趣向です。
世辞を買いに来るのは、いずれも不愛想な人ばかりでした。待合の娘や芝居茶屋の若い衆、書生など、来る客ごとにふさわしいお世辞が用意されていて、商売は大繁盛です。
そこへ、上方者の客がやって来ました。ほかの客とはがらりと様子が違い、店に入ってくるなり片っ端からなんでも愛想よくほめちぎってしまいます。
主人が慌てて箱を片づけてしまうと、上方者はこう言いました。「てまえは世辞を買いに来たのです」主人はこう答えました。「いいえ、どういたしまして、てまえどもでは仲間売りはいたしません」
成立と背景
作者は三遊亭円朝と伝わっています。蓄音機という、当時の新しい発明品を取り入れた噺です。
この演目を調べる・聴く
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- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

