落語の演目

悋気の火の玉りんきのひのたま

滑稽噺意地の張り合い死人幽霊

堅物だった旦那が妾を持ったことから始まった本妻との張り合いが、二つの火の玉の騒動にまで発展する滑稽噺。

あらすじ

生真面目で知られていた旦那が、付き合いで遊里に通ううちにすっかりのめり込み、そこで馴染みになった女を身請けして離れた土地に妾宅を構えた。それを知った本妻は面白くなく、旦那に何を頼まれても皮肉交じりに突っぱねるようになった。

旦那は次第に妾の家で過ごす時間が長くなり、それに我慢のならない本妻は藁の人形に釘を打ち込んで妾を呪い始める。それが妾の耳にも届くと妾の側でも同じように人形に釘を打つようになり、双方の思いが募った末に本妻と妾は相次いで亡くなってしまった。

旦那が二つの弔いを済ませ七日目を迎えると、片方の家から火の玉が現れてもう一方の家の方角へ向かい、途中でぶつかり合う騒ぎが起こった。困った旦那は親戚の僧に頼んで二つの火の玉を鎮めてもらおうとし、現れた火の玉をなだめながら煙草を一服つけようとしていると、もう一方の火の玉が近づいてくるたびに火が急にそれてしまう。

本妻の火の玉に近づいて一服つけようとすると、火が急にそれて「あたしのじゃうまくないでしょ、フン」と拗ねる。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ