応挙の幽霊おうきょのゆうれい
別題: 幽霊の酒宴
買った掛軸から幽霊が抜け出し、酒を酌み交わすうちに酔いつぶれる話。
あらすじ
ある書画屋が円山応挙の真筆という幽霊の軸を見つけ、得意先の旦那に九十円で売りました。品物は翌朝届けることにして、その夜は喜んで軸を床の間に掛け、神酒を供えて一人で飲んでいます。
すると灯がだんだん暗くなり、膳の向こうに女が座っていました。軸の中の幽霊が出てきたのです。
幽霊が言うには、これまであちこちに買われたが、幽霊は怖いと難癖をつけられて、いつも暗い箱にしまわれたままだった。あなたは酒だ鰻だと供えてくれたので、気が晴れて出てきたのだと言い、酌までします。
そのうち幽霊は酔って三味線を弾き出し、大騒ぎになりました。やがていつのまにか軸の中へ戻って寝てしまいます。書画屋はあきれて言いました。「困ったなあ。あすまでに酔がさめるかしらん」。
成立と背景
鶯亭金升の作といわれています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

