狼講釈おおかみこうしゃく
山で狼に囲まれた噺家が命乞いに講釈を語り、話がごちゃまぜになる話。
あらすじ
噺家が山で狼の群れに出会い、食い殺されそうになりました。命ばかりはお助けをと言って、軍談講釈をやりますと申し出ます。
難波戦記の抜き読みを始めましたが、先へ進むにつれてあれこれの話が混ざり合い、筋の通らない講釈になっていきました。それでも語り続けるうち、狼はいつのまにか一匹もいなくなっています。
山奥へ帰った狼たちが、首領から嘘つきの噺家を食い殺したかと聞かれて答えました。「食い殺すどころか、口からたくさん鉄砲を放しよった」。
成立と背景
鉄砲を放すとは嘘をつくという意味です。上方の噺ですが、原話は江戸の小咄にあり、明和九年に出た『楽牽頭』所収の「旅人」がそれにあたります。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

