おかふいおかふい
主人に鼻をそがれた女房と、廓で鼻を失った番頭が、鼻声で言い合う話。
あらすじ
麹町にある万屋卯兵衛という質屋で、その番頭が廓で悪い病をもらい、鼻を失ってしまいました。主人の卯兵衛は美人好きで、方々を探し歩いたすえ、ある大家の美しい娘を女房に迎えます。
夫婦の仲はよかったのですが、主人が病に伏したとき、自分が死んだ後によその男に取られては死んでも死にきれないと言って、女房の鼻をそがせてしまいました。
ところが卯兵衛の病は治ります。鼻のない女房を疎んじて乱暴を働くので、とうとう親に訴えられ、白洲で自分も鼻をそがれました。
そろって鼻を失った二人が仲直りをして、家で鼻の抜けた声のまま「わたくひは旦那ひやまがいとふい」「おまえがかわふい」と言い合っています。それを聞いた番頭が、「はっはっは、これはおかふし」。
成立と背景
鼻の抜けた声で交わすやりとりが、この噺の組み立てになっています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

