落語の演目

松茸の間男まったけのまおとこ

艶笑噺若旦那女房

墨を塗って忍び込んだ男が、月見の座から見つかるバレ噺。

あらすじ

旦那の女房が、懇意にしている男に、夜こっそり訪ねてきてほしいと持ちかけました。男は旦那がいるからと断りますが、女房は言葉を重ねます。

女房いわく、旦那は近眼だから、体じゅうに墨を塗って暗がりに紛れれば気づかれない、自分は具合が悪いふりをして早く二階に休むので、窓から忍び込んでほしいとのことでした。男は断りきれず、言われた通りにします。

事が始まってミシミシと音がしたため、旦那が心配して薬を持ち二階へ上がってきました。男は慌てて外の戸袋へ逃げ出し、そこにじっと張りついていました。

そこへ通りかかった二人連れが、戸袋のあたりに目を留めます。「ちょいと上を見ろよ」「いい月だなあ」「月じゃない。あの戸袋のところを見ろよ」

もう一人がそれを見上げて、こう言いました。「あっ、あんなところに松茸が生えている」

成立と背景

「宙のり」という演目と同じ趣向のバレばなしで、古今亭志ん好が高座にかけていました。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ