咥え煙管くわえぎせる
張り紙の文句を、奉公人がめいめい都合よく読み解く話。
あらすじ
ある商家の柱に「くわえぎせる無用、ひの用心」と書かれた紙が張り出されました。奉公人たちが集まって読んでみますが、「くわえぎせる」ということばの意味がだれにもわかりません。
その中で知ったかぶりをする一人が、得意げに自分なりの解釈を披露します。「奉公人はおかずこそ少ないが、飯はいくらでも食べさせてもらえる。しかし着る物は夏冬のお仕着せだけだ。食うのはよいが着せるのはならぬ、これがくわえぎせる無用ということだ」
ほかの奉公人が「では飯はいくらでも食っていいのか」と尋ねると、知ったかぶりの男は自信たっぷりにこう答えました。「そうだ。好きなだけよそって食えばいい。だが、あんまり食べ過ぎると、それ、ひいの用心」
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

