落語の演目

昆布巻芝居こんまきしばい

芝居噺上方落語が原話義太夫

においで人の食事を当てる男が、芝居がかりで昆布巻をせしめようとする話。

あらすじ

幼いころに傷んだ魚を食べて中ってからというもの、ある男は何を食べるにもまずにおいを嗅ぐ癖がつきました。しまいには近所のおかずの中身までにおいだけで言い当てるようになり、あだ名までつけられています。

ある日、家主の家で昆布巻のにおいがするのでたずねますが、家主は鍋のふたを取ってはならないと言って食べさせてくれません。男は家主が芝居好きなのを利用し、宮本武蔵が雪の積もる山中で、異人相手に鍋のふたを刀代わりにして立ち回ったという場面を語って聞かせながら、まんまと鍋のふたを取ってしまいました。

家主は「昆布巻欲しさに、いままで芝居をしていたのか。たった二本の昆布巻ぐらいで芝居までするとは、お前はよほど無茶し(武蔵)だな」とあきれます。男はこう切り返しました。「そういうあなたこそ、異人にしては意地汚いじゃありませんか」

成立と背景

上方に伝わる話で、初代桂文治の作といわれます。ここでの異人とは外国人のことではなく、上方で仙人を指すことばです。浄瑠璃を取り入れた芝居ばなしの一つです。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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