落語の演目

煙管返してきせるかえして

滑稽噺義太夫若旦那芸者

芸者にねだられた煙管を渡した若旦那が、頼み事として返せと言う話。

あらすじ

ある若旦那が、それは立派なキセルを、それはそれは大切にして日ごろから使っていました。これを見た芸妓の一人がどうしても欲しくなりましたが、若旦那はなかなか手放そうとしません。

キセルのことがどうしても頭から離れずにいた芸妓は、とうとうたまりかねてしまい、それさえもらえるならどんな頼みでも必ず聞き入れると、若旦那に真剣に持ちかけました。

「本当に何でも聞いてくれるか」「ええ、まさか命をよこせなんてことは言わないでしょうね」「おまえの命とキセルを引き換えにしても仕方がない。もっと簡単な頼みだ」と若旦那が答えると、芸妓は約束してキセルを受け取ります。

うれしそうにキセルを手にとってひとしきりいじりまわしていた芸妓が「ところで若旦那のお頼みは……」と改めて聞くと、若旦那はにっこり笑ってこう言いました。「そのキセル返して」

成立と背景

この噺の原話は、安永二年に江戸で出版された『仕方噺口拍子』という本の中に収められている、「無心」という短い一編にあるとされています。芸妓と客のやり取りを扱った小咄です。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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