木具屋丁稚きぐやでっち
別題: 重箱丁稚
言伝を取り違えた丁稚が、産地と値段を混ぜてしまう話。
あらすじ
木具屋という店にわざわざ重箱を一つあつらえた客がいました。品物が念入りにできあがると、木具屋の主人はみずから店の丁稚に言いつけて、それを先方へ届けさせることにします。
主人は丁稚に「半日で仕上げてほしいと言われたので半日でこしらえました、仕事は念入りにしてあります、とこう言って持っていきなさい。値段を聞かれたら二朱だと答えるのだよ」と言い含めました。
ところが丁稚は先方で言い間違え、「田舎でこしらえました」と告げてしまいます。客は不審に思い、「田舎とはどこのことや、国はどこや、国を聞かせてこい」と丁稚を送り返しました。
丁稚が木具屋に戻って「釘きかせと言うてました」と伝えると、主人は「釘きかせ?うちは釘を一本も使わないのが自慢だ。みんな『かわ』でございますと言うてきなさい」と言いつけます。
丁稚がふたたび客のもとへ出向いて「みかわでございます」と告げると、客は「みかわ?三州のことか」と聞き返します。すると丁稚はこう答えました。「いえ、二朱でございます」
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

