鰹節かつおぶし
厠での出来事を、鰹節にかけて言い繕うバレ噺。
あらすじ
江戸の老舗の鰹節問屋の娘は、たいそうな器量よしでした。ある日、出先の知人の家で便所を借ります。
この家の番頭はかねてこの娘に思いを寄せており、娘が出ると急いで便所へ入り、あれこれ思い描きながら一人で事に及んでいました。
そこへ娘が忘れ物でもしたのか、便所の戸をがらりと開けます。番頭も娘も驚きました。
何をなさっているのかと問われて、番頭は苦しまぎれに、お嬢様のところにこのくらいの鰹節はありますかと尋ねます。「家じゃ、かきかけの鰹節は売りません」。
成立と背景
艶笑噺ですが、サゲはよくできています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

