貸本屋の夢かしほんやのゆめ
別題: 貸本屋、夢
講釈帰りの魚屋が、合戦から仇討ちへと次々に場面の変わる夢を見る話。
あらすじ
魚屋の金さんが講釈を聞いた帰り道、小僧に打ち水をかけられました。その店へ怒鳴り込み、そのままふて寝をしてしまいます。
気がつくと金さんは袋井畷にいて、内藤新左衛門の働きを間近で見ていました。鉄砲の音に驚いて逃げ出すと、今度は川中島の合戦の中です。
また逃げ出すと、宮城野と信夫の姉妹が仇討ちをする場に出ました。姉妹のわきにいる総髪の人物は由比正雪で、姉妹の身の振り方をめぐって三人の間がもつれます。
金さんは、二人だから仕方がない、姉より妹のほうが若くて捨てるには惜しい、こういう困り方はいいものだ、先生うまくやっていると声を上げました。
その大声で目が覚めると、貸本屋の二階に寝ていたのでした。
成立と背景
このほか、演者によって弥次喜多や八百屋お七など、さまざまな話が夢の中に登場します。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

