落語の演目

軽業講釈かるわざこうしゃく

滑稽噺上方落語が原話喧嘩講釈師

隣り合った軽業小屋と講釈場が、音を出し合って喧嘩になる話。

あらすじ

軽業小屋のちょうど真隣に、一軒の講釈場が店を構えていました。軽業小屋の鳴り物がやかましくてかなわないと、講釈場のあるじである講釈師がたびたび文句をつけにやって来ます。

文句を言われた軽業小屋のほうも、こちらとて商売でやっているのだからと言わんばかりに意地を張り、かえって鳴り物をいっそう激しく、大きく打ち鳴らすようになりました。

これがもとでとうとう激しいけんか口論となり、浪人あがりの講釈師が本身の刀を引っさげて表に飛び出すと、驚いた軽業師はびっくり仰天して、一目散に表通りへ逃げ出しました。

「先生、足の速いやつですな」と弟子が言うと、講釈師は「悪事千里を走るというなあ」と応じます。「でも先生、なんで追っかけしまへんのや」と重ねて聞かれると、こう答えました。「好事門を出でずじゃ」

成立と背景

上方の噺です。長い間、演じ手がまったくなく途絶えたままになっていた一席でしたが、のちに桂小文枝がみずから高座に掛けて、これを新たに復活させたのだと伝えられています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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