軽石屁かるいしべ
駕籠屋に軽石入りの酒を飲ませて仕返しをする道中噺。
あらすじ
伊勢参りに出かけた二人連れが、鈴鹿峠を越えるところで駕籠屋に出会いました。一人は駕籠に乗り込みましたが、もう一人はそのまま歩いて供のようについていくことになります。
駕籠に乗ったほうが、歩かされている連れをまるで供のように扱いはじめたので、歩いているほうはすっかり腹を立て、何かうまい仕返しの手立てはないものかと考え込みました。
そこで、軽石を粉にして飲ませると屁が盛んに出るということを思い出し、酒屋で買ってきた酒に軽石の粉をこっそりと混ぜ込み、先回りして駕籠屋にその酒を飲ませておきました。
案の定、歩き出してほどなく駕籠屋がプープーと屁を連発しはじめ、乗っている客はたまらず屁攻めに遭います。ついに我慢できなくなった客は駕籠から飛び降りて文句を言いました。
困り果てた駕籠屋が連れの駕籠屋に尋ねてみると、酒に軽石の粉を入れられていたことがわかりました。それを聞いた駕籠屋は、ようやく納得してこう言いました。「どうりでプープーいうた」
成立と背景
上方の噺で、『滑稽伊勢参宮』という本に載っている一編です。屁の音を表す「プープー」という擬音と、腹を立てて文句を言う声の調子とを重ねてかけたしゃれで結んでいます。
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- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

