いらちの丁稚いらちのでっち
用件も聞かずに江戸まで使いに行ってしまう、そそっかしい丁稚の話。
あらすじ
旦那が丁稚に、江戸の店へ使いに行ってこいと言いつけました。そそっかしい丁稚は、用件も聞かないまま飛び出していきます。
何日かたって、丁稚が帰ってきました。
旦那が、用事も聞かずに出て行ってどうしたのだ、江戸まで行ったのかと尋ねます。「へえ、いってきましたけれど、別にかわりありません」。
成立と背景
原話は正徳三年に京都で出た『軽口福蔵主』巻二の「粗相な寄合」と、安永二年に江戸で出た『飛談語』の「新参」です。前者は用件を聞いてくるはずだったと落とし、後者は留守で幸いだったと落とします。ここから「粗忽の使者」ができたと考えられています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

