家見舞いいえみまい
引っ越し祝いに便所の器を水瓶と偽って贈った男たちが、後で炊事に使われていたと知って慌てる話。
あらすじ
引っ越したばかりの兄貴分に何か贈ろうと考えた二人組が、道具屋へ相談に出向く。水瓶を贈り物にしたいが持ち合わせが足りず困っていると、店の裏にある古い瓶ならただで持って行ってよいと言われる。その瓶は、取り壊した家の跡から掘り出された便所の器だった。
二人はその瓶を洗って水瓶として届け、喜んだ兄貴分は酒をふるまってくれる。ところが出された冷奴を口にした一人が、豆腐が浮いていた水はどこのものかと言い出し、瓶の水だと知って慌てて食べるのをやめてしまう。
続けて出された漬物も同じ水で漬けたものだと分かって断り、飯を勧められても、その米を炊いた水が瓶のものだと知って二人は動揺する。様子を見に行った兄貴分が瓶をのぞくと、水に何かが浮いているのに気づく。
瓶をのぞいた兄貴分が今度はフナを持ってきてくれと頼むと、二人が「フナには及ばねえ、今までコイが入っていた」と返して終わる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

