春雨宿はるさめやど
君塚温泉を目指した二人連れが、訛りの強い女中がいるひなびた宿に泊まり、散々な目に遭う話。
あらすじ
仲のよい二人連れが君塚温泉を目指して旅をしていたが、たどり着いたのは小さくて薄汚れた宿だった。そこの女中は訛りが強く、「君塚温泉」を「ケメヅカ温泉」、連れの女性の名を「ケメ子さん」と呼び違えてしまう。
目的の君塚温泉まではまだ山を越えてさらに八里あると聞かされ、二人はとうとうあきらめて、その場にあった宿に泊まることにする。ところが部屋は汚れており、風呂は八里も離れた本店にあると言われるなど、当てが外れることばかりが続いた。
秋田生まれの女中に秋田音頭を歌わせてみても、歌詞は訳の分からないものばかりが並び、しまいには足を洗った水で味噌汁をつくられる始末だった。夜になると部屋の中に雨まで降り込んできたので、二人は宿に文句を言う。
宿の者は心配は要らないと言って長靴と傘を貸してくれるというので、布団の中でそれを使って寝ろということかと尋ねると、そうではなく、宿の者が言っていたのは、それを身に着けたうえで本店まで歩いて行けという意味だったのだと分かる。
布団の中で寝ろというのかと問うと、「そうではなく、長靴を履いて傘を差し、本店まで歩いて行け」という意味だったと分かる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

