張形はりがた
別題: 質屋の後家
質草を持ち込んだ後家に、質屋の女房が口添えをするバレ噺。
あらすじ
ある未亡人が、暮らしに困って質草にも事欠き、張形を持って質屋にやってきました。「番頭さん、お恥ずかしいのですが、これで二両ほど貸していただけませんか」
番頭は「せっかくですが、相場がちがいますので」と渋ります。そこへ奥から質屋のおかみさんが顔を出しました。このおかみさんも、亭主に先立たれたことのある後家です。
おかみさんが口添えをします。「番頭さん、どなたも困るのは同じことです。二両貸しておあげなさい」
番頭は小さな声でつぶやきました。「旦那が生きていたら、二分も貸しますまいに」
成立と背景
バレ噺です。「張形の流れは出さぬ質屋後家」という川柳が「新柳樽」にあり、この噺の内容とよく重なります。
原話は安永六年に江戸で出た書物に収められている「質屋の後家」とされています。
この演目を調べる・聴く
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- 歴史的音源(れきおん)
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- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

