五目講釈ごもくこうしゃく
別題: 居候講釈、五月、調合、端物講釈、八島
にわか講釈師になった若旦那の話が、いくつもの演目の寄せ集めになる話。
あらすじ
出入り先の家に居候をしている若旦那が、遊んでばかりもいられないと講釈師になることを思い立ちました。手始めに長屋の連中を集めて一席始めます。
ところが義士伝を語っているつもりが伊達騒動が混ざり込み、天保六花撰まで入り込んで、いくつもの演目がごちゃまぜの講釈になってしまいました。
聞いていた長屋の連中はあきれて「これでも本職の講釈師かい」と言い合います。一人が「なあに、生薬屋の息子さ」と種明かしをすると、聞いていた仲間はこう納得しました。「どうりで講釈に調合がしてある」
成立と背景
東京の演じ方に対し、上方ではろうそくの代金を一銭値切ろうとして口論になり、そのまま講釈を始める筋立てで演じられます。難波戦記が五目講釈になり、電車賃を値切る場面でサゲとなります。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

